栃木県佐野市のパーソナルトレーニング施設、K-Conditioning & Performanceです。
前回までの記事で「動作」についてなぜ測定を行うのか?
そして、その結果をもとにどのようなトレーニングを行なっていくのかをご説明をいたしました。
そしてこの記事ではスポーツパフォーマンスを向上させる上で必要な「動作を鍛える」ということをご説明いたします。
動作を鍛えるってどういうこと?
筋肉を鍛えるならまだ理解できるけど・・・・。
とお思いになる方が多いですよね。
筋肉は負荷をかけて鍛えることによって、太くなったり、持久力が上がったりします。
筋肉に負荷をかけて太くしたり、持久力を上げたりすることもとても重要なのですが、それだけでは、スポーツパフォーマンスアップには繋がりません。
ではスポーツパフォーマンスを高めるために、何を行うのか?
それは筋肉に負荷をかけて鍛えると同様に、「動作」にも負荷をかけて鍛える必要があるのです。
スポーツ活動は様々な「動作」が複雑に伴っています。
- サッカーでのキック動作、ステップ動作、ジャンプ動作。
- 野球での投動作、スイング動作、ステップ動作。
- バスケットボールでのステップ動作、ジャンプ動作、投動作 など・・・。
試合ではそれらの動きを正しく無駄がないよう効率的に、そして時にはその動きを瞬発的に何回も繰り返さなければなりませんよね。
そのためにもまずは「正しい動作」を習得し、その上で筋肉を鍛えると同様に動作にも負荷をかけて鍛えていくことが必要になってきます。
また、動作を鍛えるといったことはスポーツ中のケガを予防することにも重要な要素になってきます。
スポーツ中のケガのほとんどは、間違った動作を行なっていることで生じることが多くなってきます。
それを修正しようにもトレーニングで筋肉を鍛えただけでは、決してケガのリスクは減りません。
そのためにも正しい動きを習得することが必要になってきます。
トレーニングで鍛えた筋肉をよりスポーツ動作において効率よく使うために、動作にも負荷をかけて鍛えるということが必要なのです。
では、その動作をどのように鍛えていくのかをご説明いたします。
あなたも正しい動作で、スポーツのパフォーマンスを改善させてみましょう。
そもそも動作って何?
こちらは以前の記事でも少し説明をしました!
動作というとあなたは何を想像しますか?
走る、投げる、蹴る、跳ぶ・・・・・・・これは全て動作ですよね。
生きるために動くことは必要になりますし、その動きが正しくできていることが非常に重要になってきます。
もちろんスポーツも数多くの動作が連続して成り立っています。
スポーツ中の動きって結構難しそう・・・。なんて思いますよね。
しかし、日常の生活を送るために必要な動作も、スポーツで必要になる動作にも多くの共通部分があり、仕組みはほとんど同じです。
スポーツ動作と日常の動作
日常とスポーツの動作の仕組みが同じとはどういうことかと思いますよね?
スクワットを例にしたいと思います。
スポーツの場面でよく見かけるこの構えの姿勢、日常のある動きに似ていませんか。
そう、椅子に座る時の姿勢に似ていますよね。
そのほかにも、下から物を持ち上げる動きにも似ています。
これらの動きを正しく行うことでケガのリスクを減らすことができ、スポーツの中での動作をより効率的に行うことができます。
正しい動作=機能的
正しく動くためには、身体が機能的でなくてはなりません。
機能的とは、人が本来持っている身体の能力を自分でコントロールして動かすことです。
身体のどこかに痛みがある、腕が頭上まで(180°)挙がらない、前屈ができないなどの問題点があれば、機能的な身体とは言えません。
これらの問題はSOAPを行うことで発見されることがあります。
その場合は、身体が「機能的ではない」となります。
これらの動作を改善させないままトレーニングをしても決して良い効果が出ないため、弊社は下の図のように、はじめに身体の機能を回復させてからトレーニングを行なっています。
トレーニングの効果を高めるためにも正しく動けなくてはなりません。
正しく動くためにも、身体が機能的でなくてはありません。
身体の機能を無視してトレーニングをすることで問題が発生し、かえって目標達成まで時間がかかってしまいます。
そのためにも、身体の機能を正しく修正し、痛みがない状態にすることがはじめに必要になってきます。
動作を鍛える
冒頭でもご説明しましたが、筋肉だけを鍛えていても、スポーツ動作にはつながらないことが多いのです。
動作を鍛えるからこそ、スポーツのパフォーマンスアップにつながるのです。
先程の図の流れから、マイナスをゼロにできたら、今度はゼロをプラスにしなければなりません。
今度は下の図を見てください。
これは、スポーツのパフォーマンスアップをする上で必要な要素がピラミッド形式で書かれている図です。
この図を見ても分かる通り、正しい動作や機能という土台ができ上がっているからこそ、その上にさらに高い「力」や「スピード」といったパフォーマンスを構成する要素の能力を積み上げられるわけです。
下の部分である「動作」や「機能」が正しく備わっていない状態で、ウエイトトレーニングしか行わず、力のみ鍛えたとします。
そうすると下の図のようなピラミッドになります。
ピラミッドの上の部分がグラグラになって不安定になりますし、もしかすると崩れてしまうかもしれませんよね。
このようなピラミッドの状態になっていると、「ケガ」のリスクが増えてしまうわけです。
ケガをしてしまえば、その部分の治療を行うわけですから、目的の達成までにかなりの時間を要してしまいますよね。
そうならないためにも、土台である「動作、機能」を正しく行うことは重要なのです。
また、トレーニングは最終的に日々のスポーツパフォーマンス向上を目指して行うわけですが、そのパフォーマンスにおいて効率よく動作を行うことはとても重要になります。
スポーツ中などは一回一回、意識しながら動作を行うことなんてできません。
普段の生活でも意識することは難しいですよね。
そのため、トレーニングの中で正しく、そして効率良い動作を習得することが重要になってくるのです。
正しい動作が無意識で、効率よくできることこそが、本当のスポーツパフォーマンスアップに繋がるのです。
まとめ
今回はなぜ動作を鍛えるのかについてご説明しました。
本来使いたくない部位を動かして、動いていることはよくあることです。
その点を改善し、身体を機能的に使い、正しい動作を鍛え、効率よく身体をかえて、スポーツでのパフォーマンスを向上してみませんか。
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