栃木県佐野市のパーソナルトレーニング施設KCPの新垣です。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
毎日、目まぐるしく変化する社会情勢に追いつくのがやっとですね、、、
前回の記事では、運動を中止することによる生活習慣の崩れが起こっている現状やそれを解決する方法を中心にお伝えしました。
まだ読んでいないという方は、運動再開!!その前に気を付けること①をぜひ読んでみてください!!
さて、第2弾は運動を中止することによって起こる身体の変化をより詳しくお伝えする内容になります。
1日練習を休むと取り戻すのに3日かかる?
皆さんは「1日練習を休むと取り戻すのに3日かかる」という言葉を聞いたことありますか?
コーチから言われたことある!!という方もいるのではないでしょうか?
私も学生の頃に聞いたことがあり「これってホント?」と疑問を持ったのを思い出しました。
この1日練習を休むと取り戻すのに3日かかるとういう言葉の由来となったのは、
ピアニスト、アルフレッド・コルトーの名言が由来と言われています。
しかし、アルフレッド・コルトーはこの言葉のみならず、
「午前中を中心に5時間以内の練習をするように」という言葉も残しています。
本来の意図としては、時間を決めて打ち込むことの大切さを伝える言葉になります。
もし、この言葉を鵜呑みにして単純計算すると、約1カ月の運動中止だと30日休み×3=90日かかる計算になってしまいます。
実際に元の身体に戻すのに90日もかかってしまうのでしょうか?
90日もかかってしまうと気づいたら引退の時期になってしまうことも??
それだけは避けたいですよね...
トレーニング中止で持久力・筋力はどれだけ落ちる?
1997年のかなり古いデータにはなりますが、10日ほどの運動休止であれば科学的には大きな変化はないとされています。
しかし、名古屋大学の石田先生によると、持久力と筋力はトレーニング中断後、2週間くらいで落ち始め、
3~6カ月で持久力と筋力はトレーニング前の元のレベル近くまで戻ってしまうと言っています(個人差あり)。
みなさんの現状はどうでしょう?
運動を中止してどのくらいの期間が経っているでしょうか?
2週間以上運動を行うことができていない人も多くいるのではないでしょうか?
運動を長期間中止することで、疲労困憊するまでの時間や心臓のサイズが低下し、有酸素運動の体力が低下することが確認されています。
前より息切れが早くなった、疲れやすくなった、身体が重いなどなど
身体に変化を感じている方は注意が必要です。
体力を維持するためには
体力の低下には個人差があるとされ、日常的に運動を行っていた人は比較的緩やかな低下にとどまるとされています。
日常的に運動を行っていた学生さんだと体力の低下は行っていない方よりは少ないと思いますが、
先ほど述べたように運動を中止すると低下してしまいます。
Deconditioningとは-衰えとその対応策を科学するより引用
ここで1つ実験を紹介します。
上図はトレーニングの条件を「頻度」「時間」「強度」の3条件に分け
各条件を減少させてトレーニングを行った際の持久力の変化について実験した結果です。
この実験結果より、トレーニングの頻度や時間が減少しても体力は維持されているが、
トレーニングの強度を減少(弱く)すると体力の低下が起こっています。
体力の維持にはトレーニングの頻度、時間は減っても中止前のトレーニング強度を落とさないことを意識する!ことが大切です。
人間は運動をしていないと元の状態に戻っていく性質があります(可逆性)。
いざ運動を再開するとなったときのために以前の身体を維持するためには定期的に動くことが必要になります。
KCPではSNS(Instagramやブログ)にて自宅でできるエクササイズを紹介しています!
あれ?最近身体を動かしていないなと感じた方は一度チェックしてみてください!!
コメントを残す